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配信:2019年12月18日 追記:2024年1月17日

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※2024年1月17日追記
LINE公式アカウントの「AI応答メッセージ」は
2023年11月29日をもってサービスの提供を終了しています。

AI応答メッセージ試してみた - LINE公式アカウント


こんにちは! bingo!CMS 広報担当の鈴木です。
 
今回は、LINE公式アカウントの『AI応答メッセージ』についてお伝えします。
AI応答メッセージは、LINE公式アカウントがあれば無料で利用可能なサービスです。

前提として、LINE公式アカウントには、2種類の応答メッセージ機能があります。
  • 応答メッセージ(旧:自動応答メッセージ)
    ユーザーからメッセージを受信したときに、事前に設定しておいたメッセージで返信する機能
  • AI応答メッセージ(シンプルQ&A)
    ユーザーからメッセージを受信したときに、AIが内容を判別して適切なメッセージで返信する機能
どちらも、基本的には店舗の営業時間外など、ユーザーと直接やりとりできないときに自動で応答してくれる便利な機能です。
 
ただ、実際にどちらを利用するべきなのかは判断が難しいですよね。
 
特に、AI応答メッセージの一番の気がかりは、「意図した答えをユーザーに返せるのか?」ではないでしょうか。
 
そこで、AI応答メッセージの精度を検証してみることにしました!
 
 

Q&Aの登録 〜 検証


まずは、AI応答メッセージの設定画面で、想定されるQ&Aを登録します。
 
Q&Aにはあらかじめ『一般的な質問』『基本情報』などのカテゴリがあり、その中にさらに『お礼』『お問い合わせ』『営業時間』など、細かい項目の入力欄があります。
 
AIと名がつくので、はじめは勝手に回答を考えてくれると勘違いしていたのですが、デフォルトで登録されているもの以外は人力で入力しなくてはいけません。
 
AI応答メッセージ イメージ画像(引用元:LINE Official Account Manager)
引用元:LINE Official Account Manager

この検証では、
《友だちとなったユーザーがシフトテックの住所を知りたい場合》
を想定し『基本情報』カテゴリの『住所』に下記を入力しました。
 
--------------------------
シフトテック株式会社の所在地です。
 
〒250-0045
小田原市城山1-3-20 3F
https://www.google.com/…(Googleマップへのリンク)
--------------------------
 
今回はひとつのみ登録しましたが、追加ボタンをクリックすると、複数の回答を入力できます。
 
AI応答メッセージ イメージ画像(引用元:LINE Official Account Manager)
引用元:LINE Official Account Manager

ちなみに、LINE公式アカウント管理画面では、友だちとなったユーザーとのトーク画面を表示し、直接メッセージのやり取り(チャット)ができます。
 
チャット・応答メッセージ・AI応答メッセージのやり取りは、すべてこの画面に表示されます。
 
また、ユーザー側では判別できませんが、管理画面ではユーザーへ送信したメッセージがチャットなのか、応答メッセージであるかがわかるようになっています。
AI応答メッセージの場合は、送信したメッセージ上部に "AI応答メッセージ" の文言が入ります。
 
閑話休題。
 
登録が完了したので、AI応答メッセージを有効にし、手元のスマホからbingo!CMS公式アカウントへ色々メッセージを送ってみました。
 
肝心の結果はというと、
  • 「シフトテックはどこにありますか?」
  • 「シフトテックさんの住所を教えてください。」
  • 「場所は?」
  • 「御社の住所を教えてください。」
  • 「小田原のどこでしたっけ?」
などの質問に対しては、問題なく前述のメッセージを返してくれました。
 
ですが…
 
AI応答メッセージ イメージ画像(引用元:LINE Official Account Manager)
引用元:LINE Official Account Manager
  • 「小田原ですか?」
というメッセージに対しては、
「メッセージありがとうございます。改善に努めてまいります。」
というメッセージが返されました。
 
別に改善してほしいとは言ってないですが…。
 
ちなみに、このメッセージは『一般的な質問』カテゴリの『クレーム』という項目に対し設定したものです。
 
「小田原ですか?」が、どういうわけかクレームのメッセージだと判定されてしまったようです。
 
さらに、
  • 「御社は小田原ですか?」
と言い換えて質問してみたところ、
「◯◯さん、メッセージありがとうございます」
と、会話が噛み合いませんでした。
 
 

AI応答メッセージはひとくせあり?


以上の検証の結果、ちょっと精度に不安があることがわかりました。
 
おそらく、端的な質問ではユーザーの意図を判断する要素が少ないため、適切な回答を返せないのではないかと思われます。
もし実際の運用でAI応答メッセージ機能を使用するのであれば、適切な回答ができているか、定期的にトーク画面を監視する必要がありそうです。
 
また、AI応答メッセージの場合、精度を担保するためか、あらかじめ決められたカテゴリのQ&Aしか追加することができないようです。
カテゴリに当てはまらないQ&Aについては、この検証では追加方法を見つけることができませんでした。
 
結論として、現段階ではそれほど応用がきかず、まだまだ発展途上の機能であることがわかりました。
 
ただ、今後に期待したい機能なのは間違いありませんので、どんどん利用者が増えて開発が進み、使いやすくなっていってほしいです。
開発を応援する意味で、利用するのもアリかもしれません!
 
対する応答メッセージは、カテゴリなどの制限がないので、ある程度自由にQ&Aを作成できます。
ひとつずつQ&Aを登録するのは手間ではありますが、回答の確実性を求める場合は、こちらのほうがベターだと思います。
 
制作会社の視点から見ると、これらの機能は営業時間外に対応できるという点で、顧客にLINE公式アカウント導入を訴求する際の強力なツールとなるのではないでしょうか。

応答メッセージとAI応答メッセージのどちらを利用するかは、顧客の要望に合わせてご提案すると良いでしょう。
 
以上、お役に立てば幸いです


それでは!
 

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この記事はbingo!CMS広報担当独自の見解を元に執筆しています。
また、記事公開時点での情報に基づいているため内容が最新でない場合があります。

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