bingo!CMSニュースレター

配信:2020年1月29日

パートナー向けニュースレターのアーカイブです

 
bingo!CMSロゴ画像(ニュースレタートップ用)

常時SSL化で、一連の設定を忘れると?


こんにちは! bingo!CMS 広報担当の鈴木です。
 
私は日頃、bingo!CMS公式サイトのお知らせを書いたり、SEO的な検証のためにサイト内の細々した修正を行ったりしています。
その関係でSearchConsoleをチェックするのですが、先日、シフトテック公式サイト( https://www.shift-tech.jp/ )において、常時SSL化に伴う一部の設定ができていなかったことが発覚いたしました。
 
結論から言うと大きな事態にはならなかったのですが、共有のため経緯をお話いたします!
 
 

なぜ発覚したのか?


シフトテック公式サイトを更新したので、ページをSearchConsoleのURL検査ツールにかけたところ、『URLがプロパティ内にありません』というエラーになりました。
 
そこで初めて、SearchConsoleにおいて、シフトテック公式サイトのプロパティが"http"で登録されていると気が付きました。
 
意外と知られていないのですが、基本的にSearchConsoleでは、"http"や"https"、または"www"のありなしを別々のプロパティとして認識します。
つまり、"http"しか登録していなかったので、"https"のページなんて知らないよ、と返されてしまったのです。
 
私はこう考えました。
『シフトテック公式サイトを常時SSL化するタイミングで、当時の担当者がSearchConsoleに"https"のプロパティを追加するのを忘れてしまったのだろう。ならば"https"でプロパティを登録し直せば済むのではないか。』
 
と思いきや、そう単純には行きませんでした。
なぜならば、常時SSL化の際にきちんと"https"へリダイレクト設定をしていれば、それ以降はSearchConsoleへ"http"の集計データは送られないはずです。
それなのに、問題発覚時点で"http"のプロパティが計測されています。
 
つまり、常時SSL化の際にリダイレクト設定をしていなかったのです!
 
真っ先に浮かんだ問題は以下ふたつ。
  • URLが統一されていなかっため被リンクが分散し、Googleから正しい評価を受けていない可能性がある
  • SearchConsoleの集計データを使っている場合、施策などに影響が出る
それぞれ確認が必要です。
 
 

おさらい:bingo!CMSで常時SSL化をする流れ


ここで唐突に、常時SSL化の手順をおさらいします。
箇条書きすると、ざっと以下のような流れです。
  1. サイト内URL置換 http:// => https://(バックアップ => リストア作業
  2. "http"を"https"へリダイレクトする作業
  3. その他の作業(リンクやパスの変更、アナリティクスなど使用ツールの設定変更)
 
"その他の作業"の中に、SearchConsoleの"https"のプロパティ追加が含まれます。
今回の場合は、手順の2と3ができていなかったので、実行しました。
 
Search Console "http"の検索パフォーマンス
Search Console "ドメインプロパティ"の検索パフォーマンス

プロパティを改めて比べると、集計データが全然違うことがわかりますね。 
こんなに違うのに、なぜ疑いを持たなかったのか、我ながら謎です…。
 
そして被リンクですが、SearchConsoleで確認したところ、幸いなことに影響のありそうなリンクはありませんでした。
これでもう安心です!
 
ちなみに、2019年2月よりSearchConsoleでプロパティを追加する際に、『ドメインプロパティ』と『URLプレフィックス』の2通りの方法から選択できるようになったので、今回は『ドメインプロパティ』で追加しました。
 
 

ドメインプロパティとURLプレフィックスとは?

Search Console ドメインプロパティとURLプレフィックスの選択画面
引用:Google SearchConsole

両者の違いは、下記の通りです。
■ ドメインプロパティ(2019年2月27日からの新機能)
ルートドメインをまとめて認識します。
例:以下はまとめて認識されます。
プロパティが bingo-cms.jp の場合
https://www.bingo-cms.jp/
http://www.bingo-cms.jp/
https://bingo-cms.jp/
http://bingo-cms.jp/
 
■ URLプレフィックス(従来からある機能)
ドメイン単位、またはサブディレクトリを含むドメイン単位をhttp、https、wwwありなし別々に認識します。
例:以下は全て別々に認識されます。
プロパティが https://www.bingo-cms.jp/ の場合
http://www.bingo-cms.jp/(sがない)
https://bingo-cms.jp/(wwwがない)
http://bingo-cms.jp/(sおよびwwwがない)
 
ドメインプロパティの場合、サブドメインやパスもまとめて計測されます。
サブドメインでサイトを運用している場合は、検索パフォーマンスでページフィルタをかける、またはサブドメインをURLプレフィックスで登録するなどの操作が必要です。
 
Search Console URLプレフィックスの登録完了画面
引用:Google SearchConsole

これからプロパティを追加する場合は、特別な理由がない限りドメインプロパティで登録したほうが何かと便利そうですが、ドメインプロパティを作成するには所有者の確認が必要です。
現在のところ、確認にはDNSレコードを1行追加する方法しかありません。
 
DNS設定が難しい場合は、URLプレフィックスで追加してください。
 
 

うっかりや思い込みにご注意を!


今回の件を振り返ると、他の関連サイトでは問題なく設定できていたので、シフトテック公式サイトでも当然できていると思い込んでいたことが事態発覚を遅らせた最大の原因ではないかと思います。
 
皆さまも『当然できている!』という思い込みをいったん置いて、もう一度しっかり確認してみることをオススメします。
 
以上、お役に立てば幸いです。
 
 
それでは!
 

アーカイブに関するご注意

この記事はbingo!CMS広報担当独自の見解を元に執筆しています。
また、記事公開時点での情報に基づいているため内容が最新でない場合があります。

ページトップ